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アナゴの天ぷらと10割蕎麦について考える
2020年08月27日 (木)

天ぷらそばを頼む度に毎回思うのだが、蕎麦が先か天ぷらが先かという問題。

山仲間の高谷さんは「天ぷらが冷めるから」という理由で天ぷらから食べていたけれど、自分は「蕎麦がのびるから」という理由で蕎麦から食べ、食べ終わってから天ぷらに入る。これにはもう1つ重要な理由があり、「猫舌だかた先に天ぷらを食べるとヤケドする」という理由と、それに付随して「ヤケドをしたらそばの味がわからなくなるどころか、翌日の昼ごはんまでまともに食べられなくなる」という付随している割にはとても重要な課題もあるのである。

自分は高谷論を否定し、自論で毎回蕎麦を食べている。

 

これが温かい蕎麦になるとまた複雑な問題が起きる。

近所の喜多八さんの蕎麦は冷たいのは勿論、温かいのも好きで、温かい蕎麦ならばだいたい「肉そば」を頼む。

汁をフーフーしながらヤケドしないように気を付けているうちに、蕎麦はどんどん伸びてくる。蕎麦もフーフーしながら食べる。めちゃめちゃ美味しい豚肉とも一緒に蕎麦も食べる。必ず蕎麦の量が増えてきて(のびて)量が多くなり満足する。この場合、汁の美味さ、肉の美味さに集中してしまい、蕎麦がのびてくる事には全く不満が起きないのである。

 

そして最近では夏の定番「アナゴの天ぷらと十割蕎麦のせいろ」

こちらは喜多八さんで夏の間、5回中4回は食べていて、もちろん10割の蕎麦から食べる事になるんだけれど、次の疑問に行き着く。

「アナゴは頭の方から食べたほうが美味いのか、尻尾の方から食べたほうが美味いのか」これは大きな問題である。

いつもは頭の方から食べていた。脂の乗った身からスタートし、次第に脂分の少ない尻尾に辿り着く。しかし、尻尾というのもいつも動かしているからか、歯応えがありこれはこれで美味いのである。

頭の側の身のほうは、ホクホクホロホロと柔らかくて上品。

以前、石巻市の天ぷら屋さんで美味しいアナゴを見つけ、石巻へ行った時の楽しみにしていたんだけれど、喜多八さんのアナゴの天ぷらはそれに引けを取らない絶品なんだ^^あまり宣伝すると品切れになってしまうので、読者の皆さんは他の人には言わないでネ!

さてさて今日のお昼もアナゴの天ぷらと十割せいろを頼んだのだが、蕎麦をのびないよう一気に平げ、ミョウガの天ぷらとキュウリの天ぷらを先に食べてからメインディッシュのアナゴに取り掛かってみた。そう。木製のナイフで切りながらアナゴを最後に食べるのである。

それで今日は初めて尻尾から行ってみた。最初に歯応えがある尻尾から食べ始まり、次第に柔らかく深くホワホワになっていく頭の方へ向かう。口の中で「ほどける」と言うのが一番近い感覚だろうか。この食べ方だと、次第に脂が乗ってくる。美味い!!

 

自分が感じたのは、尻尾から行くと、最後に寂しくなるのを覚えた。だんだんと盛り上がってきて、最後は何も無くなってしまう。ちょっと寂しい。

頭の方から行くときの感想は、次第にフェードアウトして行き、最後に歯応えのある尻尾でフィナーレを迎える。ゆっくりと終わりに近づき、歯応えで終わる。

う〜む。後者の方が正しいのではないか??

今日はそのように感じた。

 

それでも人によっては「真ん中から行きます」とか、「横に切らずに縦に切って食べます」なんて言う変わった方々も居るかもしれない。

この悩みはうなぎにも通じるものがある。

ちなみに自分のうなぎの食べ方は、最初に尻尾を食べて、それから頭の方から尻尾の側へ進めて行く。

 

これらニョロニョロ系の食べ方には正しい作法があるのかどうか、池波正太郎先生のこだわりや、開口健のこだわりなどもあったのだと思うけれど、どこから食べるかと言う事に言及した両者の本にはまだ出会っていない。「うなぎを食べるときにはまず日本酒をつけてもらい、それをちびりちびりとやりながら待つのがオツなんだ」と言う文章は確か、池波正太郎師の本で読んだような覚えがる。

 

夏の終わりっていつなんだろう。

昔は夏休みが終われば終わったような、9月になったら終わったような。記憶が曖昧だけれど、最近は9月の中旬まではしっかり暑いのでその頃までが夏なのだろうか。

そう思うと、喜多八さんが言う「夏限定」と言うのはいつまで提供してくれるのだろうか・・・

夏が終わる前に、「アナゴの天ぷらの正しい食べ方」にたどり着かなければならない。時間がないんだ。

読者諸兄、諸姉のご意見をお待ちしております。

 

夏の昼下がり事務所にて

悩める社長からのお願い

 

終わり

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