日付 2009年07月21日 
タイトル 八ヶ岳2009 ◆
内容 5分もしないうちに、暑くなってきた。ダメだ。やはり私にカッパは無理!!「ちょっとごめんねー」カッパを脱いで、いつもの半袖短パン。やはり、これじゃないとね。
 いきなり上り始める。結構急で、二日酔いがぶり返してきた。ナンだナンだ!?遊佐さんが、「ちょっとペースが早い」と、うれしい言葉をかけてくれたので、少しスローダウンしながら登った。
ピークを過ぎ、下り始める。あんなに登ったのに、もったいないと思いながら。
 すれ違ったグループに、「赤岳から?」と聞くと、「赤岳展望荘から強風のため下山。風速20〜30m」という、なんとも恐ろしい返事が返ってきた。
 とりあえず、行者小屋で判断しようという事で、小屋へ行ってみたら、頂上を諦めて下山する人と、南沢を登ってきた人でごった返していた。本当に日本は不景気なのだろうか?とても考えさせられた。
 30分か、40分か全員でうだうだと考えていた。私「帰る?」遊佐「とりあえず行ける所まで行って、ダメなら戻りましょう」太田「行きたいです」佐藤「余裕」三塚「余裕の笑顔」私「帰る?」
というわけで、4対1で負けてしまい、とりあえず地蔵コースから稜線を目指し、展望荘まで行ければ行く事にした。頂上は無理しないという事でスタート。

 樹林帯がまだ続き、でも坂はどんどん急になっていった。自分もやっと諦めがついたのか、スピードアップしてきた。リズムが良くなってきた。
 しばらく進むと、最初のハシゴ。ハシゴというよりは、階段になっていた。相変わらずすごい急だけど、立派になっていた。それにしても、傾斜がきついのと、幅もせまく、ちょっと斜めっちょになっているし、滑るから気を抜けなかった。
 階段を過ぎると、鎖場が続き、横歩きの鎖で一瞬前回の「ケンカ山」での阿部さんの1件が頭を過った。手を離さないように、足に重心を置いて進んでいく。
 次第に森林限界に近づき、風が強くなってきた。風が体を持っていこうとする。「これだ!この感覚だ!!大自然の中に居るのだ!」たまらなかった。楽しかった。いきなり戦闘モードに切り替わり、イケイケになってきた。
 すると、強風と大雨が降り出した。もう、雨を遮るものは無い。横殴りの雨だった。一応、いつもの木崎がロサンゼルスで買ってくれた緑のジャンパーを着た。10年以上使っているので、とっくに防水は利いていないし、あっという間にずぶ濡れになった。気温14℃。体感温度は、風速20mで考えても4℃くらいしかないはずだ。急激に手が冷たくなり、麻痺してきた。でも、これなのだ!!たまらなく楽しいのだ!!
 油断していた。半ズボンだったから、靴の足首の上に出ている靴下がびしょ濡れになっていた。足首周りは完全に濡れていた。足の裏(靴の中)が濡れないうちに、何とかしなくては。以前、飯豊山で同じような目に遭い、足の皮がふやけ、激しい下りでほとんど剥けてしまった事があったので、あの激痛はもう味わいたくなかったのだ。
 最後のハシゴを登りきると、お地蔵さんが座っていた。何だか、お地蔵さんにしては目鼻立ちがはっきりしており、とても美男子に見えた。こんな顔のお地蔵さんは初めてみた。(前回は見た覚え無い)
 風がどんどん強くなってきた。雨は止んできた。上を見ると、標識があり、右赤岳の文字が見えてきた。稜線だ。
 稜線にあがり、登山道は少し稜線の反対側を左右に走っているので、そこまで行くと少し風がおさまった。ここから小屋までは5分くらいなんだけど、稜線の天辺を歩く部分に来ると、突風が吹いてきた。風が一定ではなく、強い中で更に強く吹く。本当に20m〜30mありそうだった。20mは間違いなくあったんじゃないかな?
 赤岳展望荘へ到着。結構人が多かったけれど、諦めて泊まりみたいな人が多かった。
 中で一休み。全身ずぶ濡れだった。パンツまで完全に。座っていると、足を水が伝って落ちていく。
小屋から見ていたら、赤岳へ向けて登っていく人たちが何人か居た。風で全然進めない。これは無理だ。事故があってもおかしくなかった。でも太田さん「頂上行きたいです」スゲー!!俺全然行きたくないです!!
 頂上は、4対1で太田さんの負け。下山する事になった。
 トイレへ寄ったら、急に寒くなってきた。そういえば、全身ずぶ濡れのまま半袖半ズボンで居たんだよなー。寒いワケよ。小屋の親父が「お兄さん寒くないの!?」と、笑っていた。「寒いよ!!」
 先頭で小屋からでたら、太田さんが続き、その後なかなか出てこなかった。寒い!!寒い!!走ってみたら、やけにせかせかして、ああ、そうだ、ここは標高2700m。神々の嶺だった。酸素が薄いのよ。
 やっと出てきたのでスタートすると、赤岳から下山してきた2人に笑われた。(服装)
 ヨタヨタ歩きながら、何だか歩きづらいコースだなと、岩場を歩いていたら、コース外れていた。歩きづらい訳です。みんなにはコースを歩いてもらった。
 風は一向におさまる事は無く、雨が止んでいるのが救いだった。
地蔵尾根を下り始まるとおばさんに笑われた。私の足をパンパンはたきながら「ちょっとあなた寒くないの!?」「寒いよ!!」思いっきり返事してあげたら、今度は3倍くらい笑われた。
 稜線の地蔵と、尾根の地蔵を過ぎ、ハシゴが待っていた。登り客も結構居て、順番待ちになっていた。でも、さすが八ヶ岳。「ケンカ山」ではないのです。みんな強風の中待ってくれている。やっぱり山はこうでなくちゃね。

 風でパンツが乾くかと思っていたけど、湿度が高いのだろう、全然乾かなかった。Tシャツも濡れたまま。まあ、晴れていれば汗もかくし、同じ事だな。でも、やっぱり寒い。ハシゴを終えた頃には靴底が濡れていた。大丈夫か?このまま下山できるのか?でも、心配すると悪いので言わないでおいた。(ような気がする)
 樹林帯に入り、風もおさまり、右側の水の無い沢を見ながら下っていくと、小屋が見えてきた。全員無事だったので本当に良かった。一応、背負子で行ったけれど、使わずに済んで良かった。

つづく

頂上アタックの写真は形態で撮ったので、あまり写りが良くないです。 

       


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