日付 2010年05月23日 
タイトル バリバリバリバリ 
内容 バリ1日目の朝目覚めるとまだ4時過ぎだった。
今回の部屋は朝日の出る方向だったので、どんなものか気になり、ベランダに出てみた。
まだ薄明るく、何とか本が読める程度の明るさだった。時計は見なかった。こんなに早いのに、とても小さそうな鳥の囀りがあちらこちらでしていた。

すでに蒸し暑い。30度はありそうだった。

のんびりと、椅子に腰を下ろして、朝やけを見ていた。雲が完全に南国のものだった。
日の出は、部屋から正面に向かって11時の方向、インド洋から出てきた。

8時過ぎに朝食をとりにレストランへ。入口には大きな陶器に花を浮かべたものが置いてあり、毎朝デザインが変わっていたから、誰かが交換しているのだろう。とてもきれいだった。花は、ロビーやトイレ、廊下など、どこにでもいろいろな形で飾ってあった。

旅の一つの楽しみである大好きなオムレツは、客の注文を聞いてからコックが作っており、食べ物は肉料理から山もりの果物、お粥やみそ汁まであった。さすがは日系のホテルです。

このお粥は、毎朝楽しませてもらう事になる。お粥の脇に生のトウガラシの輪切り(アチャラ物の黄色いのと赤いのが混ざっている)と、チリソースにトウガラシを混ぜたようなものが置いてあり、これらと、日替わりで出てくるお粥のトッピング、鶏肉やネギ、パクチーのような葉っぱなどをお粥に入れて啜る。本当、毎朝楽しみだった。
実は、お粥ってあまり好きではないのだけれど、ここの辛いのをたくさん入れて食べるお粥はとても濃厚でおいしかった。(香港のお粥に負けず劣らず)
他には朝から豚の丸焼きがあったり、(豚の皮、美味しかったです)他にも鳥、牛など日替わりで肉料理が出て、魚も淡白な物が多かったけれど充実していた。
いつもホテルでは、料理人の腕の良し悪しをオムレツの作り方と味をみて判断するのだけど、ここのレストラン、一人以外は合格だった。(その一人は、メチャメチャ早く作るのだけれど、火力が強すぎるので堅くなり、作り方が雑なのか大味になる。手際が良いのと、ただ急いでいるのでは味に大きな差が出るものである。商品作りの本質は皆一緒という事でしょうか。)

午前中泳ぎ、午後からクタ地区へ買い物がてら市場調査に出かけた。
まずは小手調べにショッピングモールの小さいようなところ、「プラザバリ」へ。驚くほど空いていた。眠たげな店員のおばさん達が、大きな声で会話していた。「いらっしゃい」「安いよ」など、声をかけられないので煩わしくなく、無視されているくらいだったけれど、ちょうど良かった。

ところで、なんとここのHERMESはワラ葺き屋根だった。こんなHERMESは初めて見たので、ゲラゲラ笑ってしまった。(泥棒、入らないのでしょうか?雨漏り大丈夫でしょうか?)
食事をしながらビンタンビールを飲み、その後ホテルまで送ってもらう事にした。

やはり、外国人向けのショッピングモールなどは、小さな店で購入するよりも金額が最低2〜3割高く、倍位する物もざらだった。外国人が物を安く買えないような仕組み?が、所々に見え隠れしていた。もっと入り込まないと、この国の市場は解らないと感じた。
インドネシアでは1カ月1万円くらいあれば普通に生活が出来るという事だから、600円のサンドイッチは食べないはずである。大体、ミネラルウオーターをみんな飲んでいるけど、ペットボトル500mlが20円ですから。それって、ペットボトルはいくらで作られているんだろう?

現地の人々の居住用不動産は大体が所有だという事が解り、年収から考えれば購入は勿論難しいだろうと判断され、相続(制度自体どうなっているのか解らなかったけど)で親から子へと引き継がれていく事が多いのだろうと思われた。

出国前に、バリの不動産情報を見ていたのだけれど大体がオーシャンビュー1億円、2億円というリゾート物ばかりであり、「絶対にこんな高いわけない」(やはり外国人向けなのでしょう)と疑ってかかっていたので、資料も何も取り寄せず、現地の人たちからの聞き取りで判断しようと乗り込んできたため、予備知識を付けずに肌で感じたかったのである。
バリは下水道が整備されてなく、現在は中心部で少しずつ工事が始まった程度。これから整備されていけば水事情も改善される可能性はあると思うけれど、車の中から見えた都市部の川や池はごみが沢山浮かび、ものすごく濁っており、水道水が飲めないのは上流の排水状況が良くない事が原因と思われた。
前職日本国土開発は、ジャカルタ支店があるのだから、これからチャンスが沢山あるように思われた。

しかし、中心部の大通り沿いの土地代が割安なので、まだまだ可能性はあると感じられた。ただし、インドネシアでは外国人が不動産を購入する事は出来なく、20年〜30年の賃貸借になる。
これは投資全体の構想を作り、スキームを組み立てる必要があり、現地法人を作るか、デヴィスカルノ夫人に相談するしか方法はなさそうだった。(^^)(可能性を探りに来たのだから、後は帰国後に方法を考えれば良いのであり、これでいいのだ。)

しかし、水道水が飲めないのは不便である。今まで行ったところでは飲める国の方が確かに少なかったけれど、今回は歯磨きはしてもいいとか悪いとか、そーゆー詳しい情報は無いのである。(勿論歯磨きはしました。エジプトやタイなどでも飲めなかったけれど、歯磨きは大丈夫だった。他の理由で下痢したり、倒れたりはしたけどね。)
フィジーのマナ島は、海水を真水に変える施設を使っていて、水道水が飲めたけれど、飲むと喉が「ウワッ!!」っていう感じだった。喉を「ウワッ!!」と言わせながらも飲んでいたけれど、大丈夫だった。

そう思うと、日本はとてもいい国です。公園の水でさえ、何も考えずに無料で飲めるのである。インドネシアは、収入が日本の1/40くらいでもミネラル水を買って飲んでいるのだ。(福島の水道に関しては、インドネシア以上に高いと思われる。摺上ダム作るのは勝手だけど、事業計画きちんと立ててスタートして欲しいものです。工事費はべらぼうに上がり、負担はそれを使う地域住民が負担して、水道代を倍にして、とんでもない話である。確かに美味しくはなったけれど、今までがマズ過ぎたのである。)

やはり今回も、海外から日本が見えてきた。

つづく
 



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