日付 2007年02月28日 
タイトル 飯豊山5 2005年10月03日  
内容 切合小屋に着くと、時間はすっかり15:30くらいだった。3日前に、トレーニングのために安達太良山へ登ったのだが、寝不足と、ノンストップで水をほとんど飲まずにくろがね小屋まで登ったせいか、熱射病のようになってしまい、峰ノ辻で昼寝をしたのが原因で(約2時間)軽い全身やけどになっていたのだけど、今日はもっと暑い飯豊山と思い、またタンクトップで登ったせいで、さらにじりじりと肩から腕にかけて、とても痛くなっていた。つい股の方にばかり気をとられてしまい、こちらの方には気が回らなかったみたい。
 テントを張って荷物の整理をしてから小屋へ行き、夕方の到着ラッシュで忙しいようで少し待たされてからキャンプの代金を支払った。ビールを売っていたのでとても飲みたかったのだけど、ぬるいようだったので、我慢して冷たい水にウイスキーで水割りを楽しむことにした。(山水にはやっぱりオールドネ!)
 その前に、やはり何と言っても、山での楽しみ水浴びなのであーる。
 幕営地の下約30mに水場があるので、ビーチサンダルにはきかえ、着替えの服を持って水場へと向かった。足は、すっかり歩みを止めると棒のようになってしまい、ゆっくり歩くのがやっとだった。水量も少なかったので、水場を汚さないように、なるべく谷の方へ場所をとって頭からかぶると、とても冷たい!!全身が震えた!やはりここは、神々の領域1800mなのである。この冷たさがたまらなく気持ちがいいのだけど、今日の一番の悩み、股ズレへええいっ!とかけてみた。「ギョエーー!!」と心の中では大声で、口では小さく叫んで、第2打目を続けて掛けてみる。今度は「きょええー」くらい。第3打からは、冷たさのせいか、慣れてきたのか、だんだん楽になってきた。
 服を着替えて、(誰かに見られないかと結構ドキド(\^^\))さっぱりして幕場へ戻った。
 今の冷たい水を汲んできたので、オールドをシェラカップへ入れて、冷たいのを注いで。「んまい!!」これだから、つらくても山はやめられないのである。自分が酒を飲まなかったら、こんなに山にのめり込まなかったのだろうと、こんな時は思ってしまう。
 まだ二人が来ないうちに、2〜3杯飲んでしまい、だんだん体が落ち着いてきた。夕焼けが近づいてきて、あたりがだんだんにオレンジ色っぽくなってきた頃に、2人到着。約1時間遅れと、まあまあのタイムでしょうか。本当ならば、本山まで行きたかったけど、後日聞いたら、本山は夜ガスがかかってしまい、いまいちだったとの事。結果オーライかな。
 晩ご飯は、いつもの海草サラダから始まって、今回はマカロニを茹でて、(しっかり茹で時間3分の物を選んできた。10分だとガスが持たない。)ボンカレーのレトルトにマカロニを入れて食べた。基本的に食器は洗えず、拭いて過ごすので、レトルトの袋のようにゴミになるものをなるべく使うのです。特に、カレーなんかは、油が食器に残るし、匂いもいくらかはするので、次の料理のときにまたカレー味ということになってしまう。
 夕焼けの本山、大日岳を見ながらの食事が終わると、天の川が一面に広がり、最近の山では最高の星空になった。3人でいろいろ話しながら、空を見ていると、人工衛星らしきものが3機同時に飛んでいた。南へ2機、北へ1機飛んでいった。一度に3機が上空を飛んでいるのは、初めて見てしまった。うーむ、これは何か良いことが起こる予兆だと、勝手に思い込みながら、また一口ウイスキーをえいやっと、口に放り込んで、あまりの美味さにただうなるばかりなのである。この最高の夜空と、ウイスキーのおかげで、日焼けと股ズレの痛みをすっかり忘れてしまい、深い眠りに落ちていくのであった。  つづく  



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