日付 2007年02月28日 
タイトル 飯豊山6 2005年10月03日  
内容  朝、4時に起床。真夏だというのに、寒いので、フリースといつもの真っ赤な長ズボンに着替えた。ヨークタウンで買ってきた、水を注ぐだけでアイスコーヒーを飲んだら、とてもおいしいので、2杯飲んでみた。朝ごはんは、ラーメンに乾燥わかめや乾燥ネギ、ホタテ貝ヒモなどを入れたら、ラーメンよりもわかめの方が多くなってしまった。恐るべし乾燥わかめ。汁がほとんど残ってなく、ラーメン味の茹でた焼きそばの焼いてないバージョンみたいだった。
 トイレへ行ったり、テントを片付けたりしながら荷物をまとめ出発する時に、また股ズレがヒリヒリしているのが気になり、何か潤滑油のようになる物はないかとリュックを探したけど、それらしいものが見当たらないので、「これしかないか・・・」と思いながら歯磨き粉を塗る事を思いついた。山では使えないので、まさか、たまたまリュックに入っていたこんなものをこんな形で使うなんて事は、全然考えてもいなかった。
 なんとなく、何も考えずに指に取って塗ると、「うおおおおおーーーっ!!!!!」スペースシャトルくらい飛び上がった!痛い。やはり、痛いのである。考えてみれば、スリ傷にムヒを塗り込むようなもので、つけた瞬間にいろんな思いが一瞬で頭の中を駆け巡っていった。こんな事は判りきった事なのに、何をしているのだろう。少し予想はしていたのにパニックになり、なぜかもう一度塗ってしまった。「わわわわわわわわ!」塗るときに、昨日の水浴びが頭をよぎり、2〜3回洗ったらなんとも無くなっていたのを思い出していて、もう一度塗れば慣れると考えてしまったのだ。もう、どうにもならず、へたへたと座り込んで、痛みが引くまで我慢していた。
 座り込みながら、なぜか開口の本で読んだ、フランスの詩人の言葉、「生まれるのは偶然。生きるのは苦痛。死ぬのは厄介」という言葉が、頭の中をぐるぐる回っていた。
 
あの痛みを思い出したら急に気が遠くなってきたので、本日はここまで。

 つづく  

   
         


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