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日付 | 2010年02月23日 |
タイトル | 翁倉山 5324m |
内容 | 翁倉山である!! 5324mもあった!!日本一かっ!? というわけで、遊山会2010年最初の山は、宮城県北部、石巻市(旧北上町)にある山でした。 宮城インター集合で、仙台南部道路〜東部道路〜三陸道へと進んで行きました。 佐藤浩哉さんの故郷、旧河北町を過ぎ、日本の音風景100選のヨシ原がある北上川沿いに進みながら、登山口へ向かうのでした。 登山口の手前が、工事中で通行止めだったけれど、毛利さんが交渉して、工事車両をどかしてもらい、一時的に通してもらう事が出来たのです。(さすが建設業界の重鎮) 登山口に着くと、夜に降ったのか、雪が残っているのに、小雨がぱらついていて、さすがに冬に半袖短パンは友達を無くしそうだったから、久しぶりでフリースと夏用の長ズボンを履いてきたのだけど、(勿論中はTシャツ1枚で)念のため、カッパを上だけ着てスタートしました。 先頭を2分も歩くと、左側にロープが見え、いきなりの急登。久々にアドレナリンが噴出した私は、ロープを引きながら、ぐんぐんと高度を稼いでいったのです。しばらくすると、「須藤さーん!!早すぎるー!!」と、TONTON(商売がトントン拍子にいくという願いのこもった店名。ホントにトントン拍子みたいでいつも混んでいます)のママから言われ、やっと噴出がおさまり、スローダウン。 そのあとは、緩やかな登りだったので、あまり休む事もなく少し早目のペースで進んでいった。 なにやら、後方の話に耳を傾けていると、松崎さんが最近お寺で座禅を組んでいるらしく、TONTONのママに「素晴らしい」と褒められていた。 そのうちに、何やら念仏が聞こえてきた。「般若信教」らしい。 そーいえば、去年のいも煮会登山の時にも、たまたまお寺の敷地に入ってしまい、ママが念仏を唱えていたのを思い出した。山で念仏。合うような、合わないような・・・ 俺の耳に念仏。合わないなー・・・ あの時と同じ音色。TONTONのママだった。 (TONTONのママは、普段は勿論、山でも声が必ず80ホンを超えているので、きっと念仏は山にコダマしていたと思います。マスターと私はその前方で終始無言でした。) そーいえば、久しぶりで、谷さん、佐藤さんらが来てくれた。なかなか、仕事が忙しかったようで、谷さんなんかは仕事を辞めてしまったらしい。山のためにはそれで、いいのだ。 しばらく歩き、右折。稜線に出たけれど、眺めが全然良くない。それに、稜線には雪が積もってきた。滑って歩きずらい。1歩進むのに、ずるっと滑るから、半歩くらいしか進まない。まるで365歩のマーチだな。 なかなか手ごわい登りで、結構急だった。冬場は寒いのでトレーニングを休んでいたのだけれど、その影響がもろに出ていた。雪がでかい顔に当たり痛いので、ほっかむりをしていたら、毛利母に笑われてしまった。(かなり似合っていたと思います) 偽ピークが続き、登っては下り、登っては下りをしていたので、だんだん性格が悪くなってきそうだった。「もうすぐ頂上かっ!?」「また違うーー」期待はあまりするものではない。 「松茸採取禁止」みたいな看板があり、よっぽど取れるんだろうな〜と、素人の私にも分かってしまう。もっと上手な告知の仕方は無いのだろうかと、どの山へ行っても思う。「松茸なんかはありません!!」「マムシによる死者年間100人!!危険!!止まらず進め!!」「松茸が良く生えるのは11時の方向に見える高い山の北斜面だと思います」とか、違う看板を考えた方が良いと思う。 いつまでも頂上に到着しないので、松ちゃんがシビレを切らし、「俺が見てくるー」と言った時には、もう駆けだしていた。すごいスピードで駆け下り、また駆け上がったいった。さすが、元自衛隊です。 「頂上ここだー!!」という声が聞こえ、「おー!!」と返事をしながら行くと、祠があり、「翁倉山頂上」という小さな看板があった。天気が良ければ海が見えるような場所なのに、ガスと雪で全然見えない。 「翁倉山山頂」の看板の下に高さが書いてあってよく見ると「5324m」と書いてある。「なにーっ!?日本一かいーっ!?」と、思わず言ってしまったら、みんながけらけら笑っていた。 よく見ると、「532.4m」の「.」が削られており、いたずらなのか、ユーモアのある翁倉山ファンが何とか日本一の山にしようと考えに考えての策だったのか、これは未だに「謎」のままである。 雪で、いつものように頂上でのんびりお昼ご飯という訳にもいかず、各自おにぎりを1つほおばり、今年初の「モーリキューリ」を頂き、人生初の「モーリハハショーガダイコン」も頂き(うまかったなー)すぐに下山開始。 今まで頂上という未来を目指して登っていたのに、そこにに到達すれば、過去と思える登山口を目指すのである。 山に登っていると、楽しい山ほどそうなんだ。 下山途中、やっと遠くに海が見えた。海の方が高く見えたので、こちら側にこぼれてきそうだった。 浩哉さんのお母さんのお友達の経営している宿、「追分温泉」で汗を流した。古い学校の様な、とても趣のある素敵な温泉宿だった。木のぬくもりと香りがとても優しかった。 ここは山の中なのに、海が近いから魚料理がとても美味しく、なかなか予約が取れないのだと、教えてもらった。いつか、ゆっくり来たいね。 イヌワシが生息する山だというのに、1羽も見なかった。(そんなに沢山居ないとは思うけれど) 帰りに次の目的地受験の神様「釣石神社」を目指している途中、電柱にイヌワシみたいのがとまっていた。多分、TONTONのママと蒲原ねえさんが山で大騒ぎをして、大笑いしていたので、下界へ逃げてきたと思われる。そうに違いない!! |
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