日付 2010年08月24日 
タイトル バリバリバリバリバリバリ 
内容 ウブドへ行く日がやってきた。
ウブドはとても楽しみにしていたのです。
入国した夜、眠たげ目ガイドの「スマティ」が、「滞在期間中は何をするのだ?ラクダに乗るか?食事は?買い物はどうするんだ?」と、しつこく言ってきたので、「ウブドへは必ず行きたい」というと、「ウブドは交通の便が悪いから、ガイド付きで行った方がいい。車チャーターして1日で1万円。俺が空いているのは明後日だ。ゾウにも乗るか?食事は?いつ行く?」と、とてもうるさかったので、「はいはいはい。じゃ、ウブドチャーターとゾウ乗るからね。申込むからね。俺は今日は早く部屋で休むんだからね」と伝えると、「書類作るからサインしろ」ということで、眠たげな割にはビジネスはしっかりしていて、その場で現金で支払えと、なかなかスマティは眠たげながらしっかりものだった。(こっちは本当に眠いのに、書類作成に結構時間がかかった。マイペースの方にはホントかなわない)

約束の朝、時間どおりに迎えに来るところは、さすがJTB。
我がチャーターの「ウブド号」は、エアコン全開でホテルを出発。クタからデンパサール→ゾウ乗り→ウブドと向かうのだけれど、途中、「お土産安い。連れていく。ゆっくり見ていい」と、旅行客向けのお土産屋さんへ立ち寄られ、何を見ても珍しいものもなく(日本の雑貨屋さんとか、チャイハネあたりでたくさん売られている。客は日本人しか居ないし、メチャメチャ高かった。すでに市場調査済だったので却下。)トイレを借りて10分で出発。
すると、「本物の銀のガムランボール欲しいでしょう?工場で作って売っているから安く買えるよ。工場だから間違いなく本物銀」と、またもや頼んでもいないことを言い出したので、「はい行きましょう」と、断れば次の店を出してくると思われ、面倒になってきて言われるままに従った。
入り口で、ガムランボール作成〜完成までの実演をしており、地元の女性らしき方々が7〜8人で制作していた。
そーゆーところを見てしまうからなのか、旅先の人々と触れ合う事があると何となくいつもそうなんだけど、この方々にも生活や家庭があり、子供も居るのか?自分は海外へ出かける機会が多いけれど、海外旅行などした事あるのか?などと考えると、何か買っていこうかな?という気持ちになり、ガムランボールのデザインが良い物を選び4個購入した。

次は何やら遠くまで連れて行かれ、ゾウ乗りだった。(本当に乗るらしい)
普通に野山を歩くのは良かったのだけれど、1周してから水の中へ入ったり(頼んだ覚えはない)、ゾウの頭に乗せられ(つかむ所は何もなく、自分の足をゾウの耳に掛けるだけこれも頼んだ覚えはない)、後ろ足で立たせたり、前足を折って前かがみになったりされた時は、マジで落ちるかと思った。

その後、スピリチュアルスポット「ゴア・カジャ」へ。11世紀頃に作られた瞑想場で、ゴア・カジャとは「ゾウの洞窟、巨大洞窟」という意味。
天と地の息子「ボマ」の浮き彫りがある入り口から入ると、約15mの奥行があり、古き時代、行者はここで瞑想をして過ごしたらしい。狭い洞窟内には、ガネ―シャ像などが安置されていた。1900年代にオランダの探検家によって発見されたらしいが、当時はものすごい土砂に埋もれていたらしい。
遺跡の中央には沐浴場があり、緑色の池の様になっていて中には珍しい魚が泳いでいた。
沐浴の為の水は池の奥、6か所から出ていたのだけれど、1か所だけ人が並んでおり、誰も居ない左端の水で手を洗おうと近づくと、ズルッッ!!と滑り、池の中へ頭からボチャ―ン!!と真っ逆さまに落ちてしまった。
観光客、現地人、眠り目のスマティにまで笑われ、おかげで沐浴は全身浴となってしまった。
これも何かの御利益ご縁と思い、(そう思うしかなかった・・・)緑の苔だらけのズブヌレの体を引きずり、ゴア・カジャへ入っていったのでした。
並んでいないのには訳があり、そこはつるつる滑るので誰も行かないのか、行かないからつるつる滑るのか、どちらにしても人の並んで居ないところを選んだ私は、全身浴という洗礼を受け、バリ島の神々により安直な考えを正される事になったのであります。

続く
 

       


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