日付 2007年02月28日 
タイトル 飯豊山2 2005年09月28日  
内容 朝日が顔を出す前の、ひんやりとした空気の中、急な登りを歩き始めました。飯豊の特徴で、稜線までのアプローチがどこから入っても急なのです。高度計にたまに目をやると、いつの間にか30m、50mと、どんどん高度を稼いでいきます。
 朝日が顔をのぞかせたと思ったら、あっというまにじりじりとしてきた。さすが、8月の太陽は容赦なく私の肌を焼いていくのでした。それにしても暑い。山よりも、暑さとの闘いで、水がどんどん減っていきました。
 最初の水場、とても冷たい湧き水が体中を駆け巡り、少しばててきた心と体を生き返らせてくれました。ここで小休止と朝ごはんのおにぎりを補給。2つはのどを通らず、1つにして冷たい水をなるべく多く補給したのです。
 出発する頃には、太陽がまた上へと上がっていて、脳天を直撃するようになってきました。相変わらず、スズメバチが偵察を続けており、とても不気味なのです。時折振り払いながら、頭に白いタオルをのせながらかわしていきます。初日は、黒い上下だったので、余計に蜂に追われているようでした。体系といい、身なりといい、まるで熊そっくりだったんだろーなー。
 横峰の合流地点から次第に稜線を歩くようになると、少しずつそよそよと弱弱しい風が吹くようになり、体が楽になってきた。しばらく歩くと、2箇所目の水場、地蔵小屋跡の周辺に到着。ここもで来ると、さすがにおなかが空いてきたので、さっきの残りのおにぎりをいっきに食べて、水も一気に1Lほど飲んで、また元気になってくるのでした。しゃくなげ荘のおにぎりも程よい塩加減とおいしいごはんでとてもおいしかったなー。梅の酢漬けがまた、すっぱしょっぱくて、暑い中でもごはんがどんどん入るのです。
 平沢さんが、前日の下見のせいなのか、少しペースダウンしてきたのに対し、毛利さんは去年の朝日連邦の時とは別人のようなペースで先頭を切っていました。
 ここらへんで、私も少し自分のペースで歩かないと、逆にばててくるので、最後尾(といっても3人なんだけど…)から先頭を歩くことにしたのです。
 水場から、急ながけを登って、血の池あたりの合流点まで来たので、二人を待っていると、なんと、10分も差がついていた!これは、切合小屋を越えて、飯豊本山まで行ってしまおうと考えていたのに、少しあやしいペースになってきたなと、まるで穂高のザイテングラードのような、剣が峰を眺めながら不安になってくるのでした。(TT) つづく  

 
         


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