日付 2007年02月28日 
タイトル 飯豊山3 2005年09月29日  
内容 剣が峰を登り始めると、はるか下方の雪渓からだろうか、涼しい風が吹くようになってきた。森の中をあえぎながら登ってきたのを思うと、とても快適なのである。それに、久しぶりのちょっとした岩場が楽しいのだ。
 しばらく登ると、2人がずいぶん離れていることに気がついた。最初は待ちながら写真を撮っていたのだけど、どんどん離れるので、マイペースで登り始めた。三国岳頂上付近まで来ると、ずいぶんと離れてしまい、望遠にしても、私の4年前にエジプトへ行くときに徒町で買ったソニーサイバーショットでは、とても拡大が間に合わないのである。
 標高1644mの三国岳に着くと、頂上はずいぶんと人が多かった。しばらく待つことになるだろうと思い、本を読み始めると、小屋の主人が「こんな山の上で読書なんて贅沢だなー」と言いながら通り過ぎていった。相変わらず30キロ以上の荷物には、こんな物も入っているのです。
 20〜30分くらい待っただろうか、毛利・平沢組が到着。ものすごい汗・・・。平沢さんがかなりばてているように見えた。お昼に持たされたおにぎりを食べ、(今度は2個一気食い)まだ休憩しているようなので、とりあえず水を汲みに行ってみた。
 小屋から来たルートを戻り、左に「水」というマークのとおりに崖を下降していくと、ちょろちょろと、かわいい水場が待っていた。それにしても急な水場で、リュックをしょっていれば、きついだろうなー、などと考えながら、ゆっくりと水を汲んだ。
 戻りがなかなかで、レキと砂質の斜面を登るのだけど、岩場と違いずるずるとなかなか登るのが大変なのである。上の方で、女性が「水場は遠いのですか?」と聞くので、「いやー、急だから危険です」というと、「あっそ。じゃあいいや。」と、あっさりと下って行ってしまった。登りで水が無いのは大変だけど、下りだから少しあれば大丈夫だろうし、地蔵小屋跡の水場も下りなら30分くらいだろうしね。そういえば、前に浄土平から西吾妻まで縦走したとき、名月荘に着いたら、関西のおば様達の団体が居て、「水場へ行きますが、誰か必要な方いますか?」と言ったら、「はい」「はい」「はい」とみんなから水筒を渡され、残雪の中を水場まで下り、帰りに重いリュックを背負って戻ったのを思い出してしまった。命にかかわれば助けるけど、下りだったからね。そんなにお人よしではないのだ。
 小屋へ戻ると、なんだか足の付け根がヒリヒリするのに気がついた。おかしい。何だろう?トイレで見てみると、何やら擦れて赤くなっていた。もしやこれは、出発前にユニクロで「おおー!!これは素晴らしいじゃないか!!」と、感動してアドレナリンが頭に充満してしまい、クールビズパンツにTシャツ、タンクトップ、などなど、ユニクロなのに20,000円も衝動買いしてしまった、あの感動のクールビズパンツにやられてしまったのである。あんなに、感動して買ったのに、これは間違いなく、クールビズパンツの裏切りなのである。恩を仇で返すというやつか!?
 こうなると、やはりのんびりはしていられないので、小屋の主人に写真を撮ってもらい、別れを告げると、股ズレの足をぎこちなくガニマタに開きながら稜線の縦走ルートへ入っていくのであった。(T_T)  

   


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