社長のDiary

宗谷岬→礼文島→利尻島 利尻富士頂上を目指す 2022/06 その4

利尻山頂上を攻略した翌朝。1番目の船は8時ちょっと前に出港する。次第に海が荒れるらしく、2番目の船から欠航が決まっていた。

 

混む事も予想されていたので早めに宿を出た。マルゼンの女将さんとも写真を撮り(回ってこないんだけど)宿で別れた。「利尻で何かあったらいつでも言ってね!!」と、心強い。この女将さん、商工会の女性部長か何かをしているらしく、とても顔が利く。また、出会って2日目だけど、誰にでも面倒見が良いので、きっとファンがたくさんいるのだろうと感じた。もちろん、自分もファンになってしまった。もうすぐ80歳になると言っていたけれど、いつも化粧をばっちりして、イヤリングを付けてオシャレなんだわ^^ とても素敵な方です。

女将さんの見送りを受け歩いて港へ向かう。

 

船が停泊していた。

 

 

海が荒れている様子はまだ無い。

 

船に乗船。

 

この後、広い船内は、ほぼ満席になった。

 

私の荷物。背負子(しょいこ)にリュック2つが付いており、今回の山々は日帰りなので、1つには着替えや洗面用具を入れ、下の方は山を歩くときに必要な物が入っている。青いクーラーボックスは皆さんが毎晩一生懸命飲んでくれたので随分軽くなり助かった^^

 

この背負子は20年以上使っている。物持ちがいいでしょ^^

 

確かに少し荒れてきたような・・・

 

波はまだ大丈夫そうだけど。

 

ペシ岬と会津藩士の墓に別れを告げる。

この会津藩士の墓は、明治維新の時のものではなく、文化年間の1807年、ロシアが利尻島を攻撃するという事件が起き、幕府の命により1808年、会津から1600名もの侍が宗谷、利尻、樺太へ送り込まれた。また、利尻には252名の方々が駐屯したそうです。食糧難による栄養不足や寒さにより藩士らが命を落とした。このように北の果ての地を日本国の土地として歩く事が出来るのも、先代の皆様が守り通してくれたおかげであるのだと、心よりご冥福をお祈りし感謝を申し上げるばかりであります。

 

頂上は少しご機嫌ななめだった。あの大雪渓を左手に見た時は驚いた。大きな雪溪と雪溪の間を登って行ったのだと思う。左側の大きな雪溪、帰りはガスと強い雨で見えなくなってしまった。

 

ペシ岬がだんだん遠くなる。

 

晴れた日に頂上から360度の景色を見たいものです。

 

小さなかわいい灯台があった。藩士の皆さんには次回、花と線香を持参したい。

 

おおお!!!

 

気になって何度も船尾に来ていたんだけど、頂上が見えた!!

 

龍雲が山を囲んでいた。龍が棲む山か・・・

 

風が強いのだろう。雲が次々と流れては湧いていた。

 

望遠でずっと山頂をとっていた。標準に戻すとデッカい龍が山の上で笑っていた。やはり龍の棲む島、山だった。必ずまた来ます。

 

反対側、船首へ目をやると稚内が見えてきた。

 

ところで、この船は最新型だったようで、ウオシュレットが整備されていた。昨日と一昨日の船はちょっと写真には撮れない古いタイプの物だった。トイレも美しい日本はいい国です。

 

稚内港あたりが見えてきた。

 

今日は八咫烏ではなく、八咫鴎が迎えにきてくれた。

 

船はあまり揺れなかった。船の構造の説明が船内にあり、読んでみたら揺れに強い設計らしい。

 

港に停めておいた車に乗り、富良野を目指す。これから400キロ以上南下しなければならない。

 

私の会社サムライエナジーのトレードマークと似た絵が目に入った。カフェ&レストラン武士と書いて「TAKESHI」と読むらしい。同じく武士を名乗る者同士頑張りましょ^^

途中は大雨であまり写真は撮らなかった。

サロベツ湿原も雨で見る事ができなくて・・・

 

美瑛でケントメリーの木とか、セブンスターの木が見たいと言うので寄った。雨だし、不案内でよくわからん。

どうしても行きたいと言うのでナビを頼りに行ってみたけれど。う〜ん・・・

ここを見てから美瑛の街でセブンイレブンに寄り、大量の酒を買ってから宿へ向かった。

 

宿に到着。古い農家を手作りDIYしたような宿だったけれど、細かいところが上手に造られていて居心地がよかった。食事もワンプレートで出てくるんだけど、とても美味しい^^ 食材を見て海から内陸へ戻った感じがした。メロンはあまり食べないので(昔から食べさせてもらえなかったからなのかスイカ派)小林さんが嫌いなハンバーグと交換してもらった。

 

 

メロンが好きな小林さん。

 

相変わらず雨が降っていた。目の前がカラッとしていて、古いカッコいいトラクターがある。いいペンションです。

 

食後。利尻・礼文の話題で盛り上がる。

 

国文さんはいい味を出していて、女性に人気です。

 

翌朝。

佇まいがいいでしょ?

 

大雪山国立公園内十勝岳連峰方面の山々。十勝岳や美瑛岳などが見える。

 

整備したらまだ走れるのだろうか?タイヤが新しい。

 

この真ん中の突起がグルグルと周り、様々なアタッチメントを動かす。基本的な構造は今も昔も変わっていない。

 

朝6時頃に出発。朝飯前のお散歩です。

 

案内看板に「十勝岳」と書いてあった。

 

こんな早朝でも自分たちの他にも観光客が結構いた。

 

初夏を思わせる空。雲。

 

青い池到着。

 

ホント青い

 

水に反射した太陽まで光を放つ。

 

この青さはアルミニウムが混ざっているかららしい。

 

魚は住めないのだろう。

 

レンズを明るくしたらこんなに美しい青になる。

 

利尻岳でも一部使われていた土留め。あの真っ黒いのより、このくらいの色の方がいい。

 

 

奥には2000m級の山々が見える。

 

 

トイレも立派に整備されていた。

 

この辺りのマタタビはピンク色になる。(自分は葉の裏が白いのしか見た事がない。マタタビ。木天蓼。また旅。虫こぶのある実をホワイトリカーと砂糖と一緒に漬けておくと飴色の液体になる。これを寝る前にお猪口で1、2杯飲むと疲れが取れる。昔は宿場に置いてあり、旅人に飲ませたそうだ。また旅が出来るという意味でマタタビの名が付いたと須貝看板の須貝さんから聞いた。

 

またさらに奥を目指す。

 

こんな滝がある。

 

7:30に戻ると朝食が用意されていた。アイヌの本を読みながら食べた。

 

その後、宿の方々に別れを告げ、美瑛と富良野を観て歩く。「拓真館へ行きたい」と、なんのこっちゃかわからずに運転していった。

写真を展示してあるという。

これ、夜に撮影した麦畑なんだって。こんな赤くなるまで開放して撮ったんだと思うけれど、グリーン、赤、ブルーのコントラストに心を射抜かれてしまった。いずれ、一番大きなサイズのを買いに来たいと思う。

 

 

よく見るとなかなか洒落た建物だった。なんだかわからないで訪れた方がやっぱり感動が大きい。

 

ここもよくわからずにナビに言われるまま運転してきた。

 

このトラクターで客車を引いている。昔だったらなんとなく恥ずかしいと思ったかもしれないけれど、トラクターの魅力にはまっている今、カッコいいと思うようになってしまった。

 

場所的にラベンダーと思うところなんだけど、サルビアだと言っていた。

 

人の手で作った花畑だけど素晴らしい。

 

 

高台で景色もいいです。

 

天気が良くなり、十勝岳連峰がよく見えた。

 

こっちがラベンダー

 

北海道らしい風景。

 

道路は整備されていたけれど、砂利にタイルやレンガ、少量のゴミが混ざっていたので、再生材のようだった。

 

一日中雲が美しい日でした。

 

 

トラクターカッコいいです。もっと大きいのが欲しい。デッカいトラクターで近所のセブンイレブンまでアイスコーヒーを買いに行きたい。

 

桃色の屋根が映える

 

時間があったので麓郷へ行ってみた。

この黒板五郎の家があるところは何か工事をしていてイマイチだった。早く終わるといいです。

 

麓郷の繁華街にあるとみ川というラーメン店。ここの味噌ラーメンはなかなか絶品です^^ぜひ麓郷へ行ったら食べてみてください。(店主は別のを勧めていたけれど、須藤あるある)

 

 

とみ川を最後に観光が終わり、いよいよ苫小牧を目指す。

 

予定より早く、4時半過ぎに着いたと記憶しているけれど、出港を待つ乗用車の列はコロナ前に戻っていた。

 

乗船渋滞

 

帰りは特等を予約。スイートなどが満室だった。北海道へ7年以上通っているけれどこんなのは初めてだ。

 

 

風呂からの景色。カモメが画面を切り取って行った。

 

出港

 

天気も良く、穏やかな海の旅だった。

 

翌朝。

三陸あたりだろうか。

 

朝4時過ぎに目覚めた。山での生活ですっかり早起きになってしまった。

 

部屋から出てみた。

ちょうど朝日が昇ったところだった。

 

美しい朝だった。

長い旅は終わった。毎日3万歩前後を歩くハードな日々だったけど、こんな刺激的な山歩きは久しぶりで振り返ると楽しいものだった。

今年は飯豊山山頂の飯豊神社にお参りしたいと考えていたので、ちょうど良いトレーニングになったと思う。

やっぱり頂上はいいなぁ。頂上へ達する爽快感と高揚感は山でも仕事でも通じるものがある。

これからもたくさんの頂上を極めていきたいと思います。

長い旅にお付き合いいただきありがとうございました。

おわり

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