
6月19日日曜日。アポログループの発表会があった翌日。朝5時前に出発。一路仙台を目指していた。

出発と同時に朝日が見える。
高速に乗ると、白石から先が通行止めになっていた。焦る💦

白石インターまで行ってしまうと、出口渋滞の可能性があったけれど、国見で下りたのでは待ち合わせの6時に絶対間に合わない(距離的に無理)。船の出航が新潟12:00だったので遅れるわけにはいかない。とにかく白石までぶっ飛ばしてみたけれど、珍しく高速は車が少なかった。これなら渋滞しないんじゃ!?と、一か八かの賭け。
案の定、渋滞なくインターから下りる事ができて、蔵王町から裏道に入り、仙台宮城インターあたりには5:50頃に到着できた。素晴らしい。
そこからまた仲間を乗せ、一路東北道を南下。東北道から東北中央道に入る。米沢から113号線で小国町を抜け、いつも通り海沿いを新潟港までさらに南下した。

予定通り10時頃、新潟港到着。今日も港は混んでいた。

自分は宴会用にスイートをとっておいた。もーちゃん、山の男も海が好き^^

出港前に宴会が始まった。椅子が足りないので、ベッドに座っている方や、お風呂の椅子に座っている方もいる。

無事出港。
 
 
ちょうど飛行機も出航

デッキで涼む方々。


海は凪いでいて、穏やかな船旅だった。

国文さん。私が数年間遊山会に参加できなかった間にメンバーとなった。
前職の日本国土開発では専務取締役まで上り詰めた凄い人なのよ^^

急にガスってきた。

日の入りの頃もガスっていて。

夕日も星も見えなかった。
夜10時前には宴会がお開きになったんだけど、珍しくもーちゃんが酔い潰れ、部屋に転がっていた^^;

翌朝3時過ぎ
天気が回復。泊村あたりだろうか。

月が出ていた。
 
 
4時頃神威岬

積丹半島を回り込み

小樽港にはもう1杯、新日本海フェリーの船が停泊していた。

着岸し下船する。
小樽から大急ぎで稚内を目指す。

石狩市の道の駅、もう、国道231号線を走っている。海のあちら側が小樽で、目の前は石狩湾。

海の反対側、あの辺りが小樽

留萌を目指す。

留萌市内を過ぎると国道は239号線になり、少しずつ景色が変わってくる。

その後、国道は苫前あたりから232号線線になり、背の高い木々が少なくなる。

稚内へ向かう海沿いの直線、道道108号線に入るとまた晴れてきた。道路の両脇にはエゾカンゾウと呼ばれる、本州のニッコウキスゲが沢山咲いていた。
今回の旅は遊山会で数年前から計画されてきた山行で、①礼文島を歩き→②礼文島から利尻富士を眺め→③利尻島へ渡り→④利尻山に登るというもの。海抜0mから山が始まるので、標高1721mの北の山は1日がかりになる。登山道や頂上で宿泊出来ない(避難小屋はあるがあくまでも避難小屋である)。登山口が標高220mくらいの所にあるので、1500mの標高差を1日で登りきり、頂上から下山しなければならない。コースタイムは11時間と聞いていた。まさに、剱岳や上高地→横尾山荘→奥穂高岳→北穂高岳までの縦走、飯豊山縦走、白馬三山縦走、八ヶ岳縦走、尾瀬一周、吾妻連峰縦走・・・etc etc・・・、随分と過酷な12時間コースの山をやってきたけれど、これらの経験は若い頃の山行であり、ここ数年難所や長時間の山をやっていないのであまり自信がなかった。

利尻富士かと思ったら砂利の山でした^^ でもバックフォーの大きさから考えるとかなりデカい💦

最北端へ近づくにつれ、天気が悪化してきた。

稚内を通り越し、最北端宗谷岬を目指す。

宗谷岬に到着。寒い・・・超軽装(半ズボンにビーサン)の自分には寒すぎた。それに風がものすごく強い。雨も降っている。

間宮林蔵さんの頭は残念な感じになっていた。

最北端です。

最北端から振り返る

最北端を広角で

目の前にはいくつか食堂があったが、まだ準備中なのか、閉めているのか・・・

宗谷岬には10分も居なかった。天気が悪く、景色も悪く、風が強く・・・とにかく寒過ぎてあまり感動は無かった。
天気の良い日にいつかまた来てみたい。

またキュンちゃんに会えました。

島へ渡る稚内のフェリー埠頭に到着。

建物は新しく立派だった。
ここで昼食になった。「何が一番おすすめですか?」と聞いたら、「塩ホタテラーメンです」と店員さんに言われ、塩ラーメンはほとんど食べないものだから、「じゃあ、スミマセン醤油チャーシューで」と詫びながら注文。ところが、塩ホタテラーメンを頼んだ皆さんは「小さいホタテが1つしか入ってない💢もう1つホタテかと思ったら麩だった💢」と、怒っていた。俺はまぁまぁだったよ^^

てなわけで。礼文島へ向かう船が到着。

乗船客が凄い数で・・・団体さん(バス数台)が2団体くらい居た。200人以上並んでいたと思う。

そんなに大きな船ではない。

出航

あっと言う間に稚内が小さくなっていく。
 
 
ノシャップ岬が見えていた。

利尻島が見えてきたけど、富士は完全に雲の中だった。
 
 
海との境目しか見えない。残念だねぇ〜

あれ!?進行方向に別の島が!!
礼文島だ!!
 
 
デカい!!想像よりデカい島だ!!
歩いて1日で1周とかできると思っていたら、3日はかかりそうじゃないか!!

到着間近

礼文島到着!!
自分はリュクの他に酒が入ったクーラーボックスを担いでいた。リュックより重い。

おお!!初㊗️礼文!!

港から迷いながら約5分

宿に到着

自分は個室に通してもらえた^^ 狭いけれどありがたい^^
後で聞いたらこの部屋はバスの運転手さんや旅行の添乗員さんが泊まる部屋だそうです。寒くてストーブを毎日つけて過ごした。

1階の食堂で晩ごはん。普段は居酒屋になっているようです。食事は美味い!!

翌朝。生憎の天候。

宿の前が「病院前」というバス停になっており、ここで北へ向かうバスを待つ。この島に病院はここ南部に1箇所、北部に1箇所あるそうです。

全員バスに乗り終点を目指す。

バス代が予想外に高い。終点のスコトン停留所到着。変わった地名だな。

終点の最北点、スコトン岬
最北点のトイレは後ほど。

コンテナを組み合わせたようなショップには小さいけれど飲食店も付いていた。中は結構広く感じてオシャレな雰囲気でした。

北限のトイレ

潮による機器のサビは仕方ない。清潔でとても綺麗なトイレでした。

いよいよ最北端へ。


こんな感じで。

久々に見るデッカい三角点があった。

下のあの先が先端らしい。行ってみよう。

案外流木やゴミが散らかっている。

先端部の右手下がったところには番屋のような民宿があった。凄い場所にあるよ!!

あっちの島はトド島と言うらしいです。トドいるんすか??

ここには何か建物があったのだろうか。木材のような木が散乱している。

先端から振り返る。

漁船がスピードをあげて岩と岩の間をすり抜けて行った。さすが地元!!

なんだかエーデルワイスみたいな植物が・・・


エーデルワイスかなぁ〜??
花はよくわからんのです。

それでは出発。行ってまいります。

岬から南下する
 
 
建物には須古屯の文字が。カタカナが正式なのか、漢字が正式なのか・・・

最北端の住宅のようです。立派な家。凄い場所に住んでる方が羨ましい。


鮑古丹とあるけれど、大量に鮑が取れそうな予感をさせられる地名はいかがなものかと^^; みんな採りに来ちゃうんじゃない??

バスで走ってきた東側。

鮑の地名につられ、そちら方面へ歩いていくと最北の神社があった。


須古頓神社。この最北の地の聖地じゃないの!?

神社にお参りをして岬を振り返る。

バスで走ってきた金田ノ岬方面。


咲き乱れる花々

この辺りからエゾカンゾウが咲き始めた。
 
 
一度鮑古丹方面へ行ってみたけれど・・・
集落へ降りていく道だったので

戻って鉄符方面へ

コバイケイソウの「コ」が付かないバイケイソウ。
 
 
普通の舗装道路が続く
 
  
  
 
やっぱりニッコウキスゲだわ^^
 
  
 

百花繚乱🌸こんな北の地にたくさんの花が咲いている。
 
 
風景というか地形というか日本離れしている

花をゆっくり見ながら歩くのでみんな遅い。

少ししか花を知らない自分は歩くのが早い。

エゾカンゾウきれいですねぇ〜

きっと昨日の船で一緒だった団体さんたちだと思われる観光バス。


銭屋五兵衛さんの碑が建っている。
江戸時代後期1800年代の加賀商人であり、海運業者であり、加賀藩の御用商人。北前船航路で米の売買を中心に商いを広げた。前所有船200隻、全国に34店舗の支店を構えていた。また、各地の用地を買収して新田開発事業や、支店を開設するなど業種・商業圏を拡げ、将来の経済界の変動に備えたリスクヘッジも行っていた。素晴らしいじゃないか!!それに、鎖国令の中、外国との密貿易を行なって財を成した金沢の豪商だ。ロシアと取引をし、香港やアモイには自ら出向いていたらしく、また、アメリカとの取引、タスマニア島には領地を持っていたらしい。オーストラリアの島に領地持っていたなんて凄い!!しかし、最後は投獄され、不運の人生を終える。
銭五みたいにダイナミックな人生を歩みたいものだ。
 
  
 
はまなす

ジェラシックパークみたいになってきた。

どうやらあそこに登るらしいっす

その右下にはお墓がいくつか建っていた。こんな眺めの良いところで眠れるなんて。

お墓の下には神社があった。海沿いではたくさんの神社を見る。

随分歩いたような気がしたけれどまだ2.5kmしか歩いていない。

さっきのピークを目指す。
 
 
登山道ではカナブンが飛ぼうとしていた。こんな寒い時期に北のカナブンは活動を開始しているんだ。

小さくて可愛いい花

なかなか高度感がある

鮑古丹の海は晴れていれば綺麗なマリンブルーに輝くことだろう。

 
 
なんでこんなに様々な形、色で咲くのだろうか・・・

先頭を急ぎみなさんの写真を撮る係長、須藤淳一です。

随分高度が上がってきた

急斜面

振り返るとトド岩が遠くなっていた。

ピークに近づく。結構キツいね。
 
  
 
もう少し

ピークに到達!!

ソ連方面

南側。これからあの道を行く

このピークがゴロタ岬というそうです。
なんだか冗談みたいなマンガみたいな地名が多いけど、ゴロタで思い出したのは「プリゴロタ」だった。

係長、ひと足先に出発

稜線を歩く素晴らしいコースだった。

絶景が続く。

反対側は少しスリリングな感じになっていたり。

 
 
こんな稜線歩きが手軽に出来るなら、北アルプスにわざわざ行かなくてもいいんじゃね??涼しいし^^
 
 
仲間の皆さんとは随分離れて先頭を行く。これだけ離れると静かな一人歩きみたいになっている。
 
 
振り返っては仲間を撮り

前方の景色を撮り

また振り返る

晴れた日に歩いてみたかった。

雨じゃないからヨシ💮

この辺りからエゾカンゾウの群生地になった

ウニ漁の方々

さっきのプリゴロタはあんな遠くになってしまった。歩く速度はなかなか早いものです。

あの湾に集落があり、そこのトイレがあって次の休憩地点
 
 

この辺りも花畑だわ


さっきのプリゴロタ岬はもうガスがかかってきていた。

いよいよ浜辺まで下りていきます。
 
 
こっちも花の写真を撮っていたら追いつかれてきた💦今回は山の精鋭揃いです。

これから休憩しようとしている場所が鉄符らしい。

みなさんも近づいてきました。
 
 
トレッキングコースに草が生い茂っているので、膝下が少しずつ濡れてきます。

この辺りの山は

どこもエゾカンゾウだらけだった。

凄いねぇ〜
山肌が山吹色に染まっているんだ。

海抜0m到着。

こんなゴミが落ちていた。

ゴミより花を観て歩いた方がいい。

尾瀬より咲いてるんじゃないの??

ひたひたと近づく後方の方々。狙われてるんじゃね??💧

アヤメですか??

はまなす

北海道といえばはまなすと思っていた。

砂地にウサギの足跡みたいなのが付いていた。
 
 
凄い場所だよな。冬はどんな風になっちゃうんだろう??冬に来てみたい。
 
 
それにしても凄い花・花・花・・・

北の厳しい自然の力により人間の作品は随分と痛んでいた。

後ろから来た2人には抜かれてしまった。

津波のために作られたのか、トレッキングの道なのかわからないけれど、木の階段はメチャメチャに壊れていた。雪にやられたんだろうなぁ。その他で考えたらガンダムに踏まれたか、ブラキオサウルスの尻尾が当たったか・・・

車だってこんなになっちゃう^^;
これはガンダムの仕業ではなく、潮にやられたのでしょうな。

公民館か何かだろうか。こんな立派な建物もある。

トイレも木造で立派だったけれど、水圧が異常に弱かった。

港では賑やかに工事をしていた。

これから右へいきますが、

ちょっと左へ坂を登った所に

神社があったので、この地を訪れた事へのご挨拶のお参りだけしてきました。

さてさて。次のピークを目指します。

また写真係長は先頭を歩きます。

1人で歩いている方が案外多い。

年中山へ行っている方や100キロマラソンに出ている方、栗駒山の山岳救助隊の方もいるので、全員健脚。先頭の座はすぐに奪われるので油断出来ない。

周りが海じゃなくて山だったら飯豊本山から大日岳へ続く稜線の景色にも似ている。
 
 
気を抜いたらあっさりと先頭の座を奪われた⤵️

ピークを過ぎると次の港が見えてきて

この港へ一旦降りるらしい。

斜面に治山のためのアンカーが多数打ってあったので、地盤は悪いようでした。

この神社のエントランスのデザインがなんだかオシャレ

鳥居を潜る登山道

澄海と書いて「スカイ」と読む。スコトンとかゴロタじゃなくてカッコいい地名もあるじゃないか!!

アスファルトの道路を下り

売店の前を通り
 
 
港の脇から階段がある

階段を半分登ると反対側にはポルコロッソが居そうな入江があった。

水、透き通ってます。

スカイ岬到着〜
荷物が軽いので今日は楽勝です^^
寒くても汗はかくのでタオルは手放せない。

素敵な場所だよなぁ

ここにもエゾカンゾウが。
岬から下りて売店方面へ行くと

美味しそうな魚が干してあった。ホッケかな??

売店で味噌汁を注文し、缶ビールを飲みながらお昼のおにぎりを食べた。
今日初めて口にした食べ物だった。
ここで注文したウニは7月1日に発送されました。200gで10000円❎2箇所
200gで10000円って高いのか安いのかよくわからない。
肉で考えたら100g5000円って、かなり高い。


さてさて。お昼も食べて、いよいよ帰路へ。

どこを歩いても花だらけ。
 
 
牧草地みたいだけど、馬や牛は居なくて、ほとんどがくまざさなどの低い草が生えている。厳しい環境で植物は背を伸ばせないのだと思う。
 
 
8時間コースの一部を歩いた感じだろうか。

東側の海へ向かう長い緩やかな下り。

西側、ソ連側の海は見えなくなった。

目標のバス停。帰りのバスはここまで来ない。もう少し南へ向かった所から始発となる。

船泊市街地の病院からバスは出発する。

大備(おおそなえ)なんて、いい言葉だな。大きく備える。大きな備え。安心感・・・

出発地点スコトン岬は遥か後方に見えていた。

途中、池の奥を見ると・・・

利尻富士が頭だけ出していた!!おお!!初利尻富士!!
すげえ急な山じゃないか!!あれを登るの!?

こんな立派な宿もある。

ファミマは閉店していた。

香深(カフカ)が宿のある場所です。
「海辺のカフカ」なんて、ここからとったのでしょうか??村上先生??
街で1軒しかない喫茶店でコーヒーを飲んで、その前からバスに乗った。北のコーヒー店の味は本格的でとても美味しい物だった。それに1杯400円と安い。
小林さんはアスファルトの道路を歩きすぎ、足の付け根が痛いと言っていた。

バスに乗り

外を眺めていると。あれあれ!?

利尻島、利尻山が全部見えていた!!
 
  
  
 
素晴らしすぎて連写してしまった^^;
 
 
近づくと雪渓が見えてきた。あんなに切り立った、尖った頂上へ行くんだ。ルートはどこなんだろ??

宿の前の港からも見えていた。

まるで剱岳。かっこいい山だ。

夜はウニ、ホタテ、エビ、ホッケのフライ。

鮑なんかも出してもらった。
ホッケのフライは美味かった。「おかわりは!?」って言われて、「2個!!✌️」と手を挙げると、お母さんは勘違いしたのかサービスが良過ぎるのか2人前、4本も出されてしまった(大汗🥵)そりゃあ俺にも無理ですよ^^; 両隣に手伝ってもらった。

夜になっても利尻は「おいでおいで」と、黒く光って見えていた。
つづく
 
 
   
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