社長のDiary

東根山

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8月20日

真夏の低山は絶対に登らないと決めていたのに、我が遊山会は標高1000m足らずの低山を、今月の山に決めて来た。

どーゆー事なんだ!?

いじめか!?修行なのか!?荒行かっ!?

 

てな訳で・・・ちょっと取り乱し気味のスタート。

岩手県盛岡市のすぐ手前にある東根山。紫波町にある山。高速を北上していると左手に、すぐ近くに見える山である。インターを降りるとすぐ目の前にあった。インターから5分で登山グッチ。そんな、選りに選って紫波町の裏山的な山を選んで来たのである。我が遊山会は・・・

 

 

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クマだって、会津や秋田のクマに負けないくらい凶暴そうな人相書きですよ。

暑さによる熱中症に最善の注意を払いながら、こんなおっかねークマにまで注意を払わなければならないなんて。不動産の売主に求められる「善管注意義務」を超えるくらいの注意を払わなければならない、恐ろしい山なのである。

 

 

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高速はずーっと曇ったり雨が降ったりで、なぜかこの山だけ晴れていた。登り始めると次第に暑くなってくる。真夏の日本の低山。しかも、登山口はめちゃめちゃ低く、標高200mくらいから登る。標高200mだと、気温は平地に比べ1.2度しか下がらない。

夏山は暑いからアルプスを目指し、昼が15度前後、夜は5度くらいの中をタンクトップに短パンで歩いている私に、スタート地点の気温が30度もあるような、地獄のような山業を強いる遊山会・・・

 

 

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晴れていたのはほんの束の間。いよいよ雨が降って来た。

当然、自分はカッパなど着ないで濡れて歩く方を選ぶ。

マスターはちーさな傘を持ってきていた。肩幅ギリギリである。

この高温の中ではカッパを着るより、もちろん傘をさす方が正解です。

 

 

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水場経由コースがどうも遠回りになるのではないかという噂が会の中に流れ始め、急な坂道を選ぶことになった。

しかも、ここまで登山道は緩やかだったのに、詩吟のおじさんは前々回に続きまたもや具合が悪くなり、熱中症のため先に下山するという。俺だって、こんなに汗かいたらもう十分満足。下山したいよ。

 

 

 

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急坂を登り始める。

 

 

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みんな俯き加減でさ。何が楽しくてこんな事しているんだよ?

 

 

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雨が降ったり止んだりで、皆さんカッパを出したり引っ込めたり。もうね、いつでも同じ服装で歩けるようにしなければいけませんよ。

 

 

 

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蛇石展望台って、この山には蛇まで居んのかよ??

危険すぎる。危険すぎる山だよ。

 

 

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で、もたもたしていたら一人取り残された。こんな危険なジャングルを一人で歩くことになってシマッタ。

しかも、先月の12曲りほどは曲がらないけれど、七曲なんて、太陽にほえろをパクッたような急坂に来てしまった。数は少ないけれど、12曲りよりもいきなり高度を稼ぐのと、気温が高いので辛かったなー。

その途中で土砂降りになって来た。

 

 

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見晴らしの良いはずの展望所へ来たけれど、強い雨と雲で何も見えなかった。

雨も降っていたので、全員頂上を目指していると思われ自分も後を追った。

 

 

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何も見えない。

 

 

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もうすぐ山頂というところでみんなに追いついたというか、みんなが折り返して来たところでばったり会った。

 

 

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山頂の写真を撮ると、麓の温泉が割引になるそうです。お二人がもう一度山頂へ付き合ってくれた。

 

 

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さっきの見晴らしポイントに戻ると、青空が少し見えた。

ちょうど小雨になり、みんなでおにぎりを1個ずつ食べた。

 

 

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下山を開始すると、雨がまた激しくなって来た。

今日の空はおにぎりを食べる時間をくれるような優しい方なのか、荒々しく雨を降らせる悪い方なのかさっぱりわからん。

 

 

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そのうち土砂降りになってしまった。激しい。

 

 

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雨のザーザーという音で話し声も何も聞こえなくなった頃、登山道は川になっていた。

靴の中がガボガボと言い出し、気がつくと大量の水が中に入っていた。面倒なのでそのまま歩いていると、つま先に激痛が走るようになってきた。

 

 

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みんなに付いていけなくなり、足を引きずるように下る。スピードが出ない。浩哉さんも膝が痛いのか、自分に合わせてくれているのか、ゆっくりだった。

 

 

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麓が見えてくる。

 

 

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杉林になり、登山道の上に木々がなくなると、いよいよ雨が直撃してくる。靴の中は相変わらずガボガボと言っていた。

 

 

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こんなずぶ濡れの登山は初めてかもしれない。浩哉さんのカッパは全く効いていないようだった。

 

 

 

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川になった登山道。

これならヘビやらクマやらスズメバチも出てこないだろうけど、この重くてつま先に激痛が走り続ける足では出会っても逃げきれないよ。

 

 

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青空の中でも土砂降りは続いた。

 

今年の山はおかしい。週末ごとに雨が降る。しかも、7月や8月にこんな土砂降りに逢ったことはない。

いろんな意味で危険な山だった。この半端じゃない雨の量、まさにジャングルだった。アマゾンじゃないっつーの。日本だよ。

 

詩吟オヤジは、一人のんびり風呂に入ったり、ビールを飲んだり、ご飯を食べたりしていたようで(それも3時間くらい)一人で元気で上機嫌だった。

俺たちは、全員ずぶ濡れ。足はガクガク。あーあ、あの時一緒に戻れば(詩吟を聴きながらになると思うが・・・)良かったよ。

 

 

 

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後日談

どうやら足は、靴の中が水で滑り続けたのでつま先を何度も強打してしまい、両足の親指と人差し指の爪が内出血していた。

数日後に右の親指の爪が剥がれ、激痛に悩まされながらも病院には行かずに自分で直した。1ヶ月半くらいで爪が自分でポロリと取れ(それまではマスキングテープで爪を止めていた。簡単にテープを交換できるので、絆創膏やバンドエイドを貼るよりも看病しやすい)、そこにはまだ薄い皮のようなものしか無く、爪が生えていない。

10月10日の祭りが終わって数日後、左足の人差し指の爪が剥がれ落ちた。やはり、この爪もダメになっていたようだった。痛みを感じさせずに去って行った爪は、随分とへばりついて頑張っていてくれたのだと思う。

さらに、祭りで左足の小指が折れたらしく、今年の足はまるで天中殺。歩けるのが不思議なくらいなのだ。^^;

 

それでも、山と雪駄とドラムで鍛えられた私の足はとても元気で、街中の歩行やハイキングくらいなら十分歩けている。(痛みを感じなくなってしまったのかもしれない。スーパーサイヤ足なのかも!?)

幼い頃に左足の親指がひょうそうになって、生爪を剥がされた経験があり、その後も同じ爪の変形を指摘された小学生の時、再度爪を剥がされ指の先の骨を削る手術をしたものだから、足の怪我→絶対に医者へは行かない・・・と、今でもトラウマとなっている。つま先の手術は激痛を伴い、1ヶ月以上激痛に悩まされ、夜なんて眠れないんだ。出血は3年くらい止まらなかったかな。ちょっとぶつけるとすぐに出血してしまう。今でも肉が薄いので、左足の親指は急所のままです。

 

今月の山はそんな状態で登れなかった。来月は遊山会の納会。最後くらいは挑戦してみようと思っています。

みなさん、登山にはカッパやスパッツは絶対に持参してくださいね。危険ですから。

自分は暑いと歩けないので、登山スタイルを変えるつもりは無いけど、良い子は絶対にマネしないでくださいね。

 

終わり

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