社長のDiary

白馬岳2015−2

P7190063

 

白馬岳の2日目はやはり雨模様だった。

他のグループ、私のグループ、単独の方々みんながカッパを着ていた。

そんなものは今回も持って来ておらず、オレンジのポンチョだけの持参だった。ポンチョだって暑くて着ていられない。

 

 

P7190064

 

白馬岳を目指します。

 

 

P7190065

P7190066

小さな雪渓を超えて登りが始まる。

 

 

P7190067

ガスは晴れそうで晴れない。たまに行く先のピークが見える。

 

 

P7190068

P7190069

P7190070

また隠れてしまう。

 

 

P7190071

こんな岩のどこが良くてここに居を構えたのか。栄養は足りてるのかい?

 

 

P7190072

花が咲き始めた。

 

 

P7190073

華奢な君らも大丈夫なのかい?

 

 

P7190074

P7190075

自分は先頭を歩いていた。

 

 

P7190076

皆さん暑そうですね。自分はちょうどいい。相変わらずタンクトップに短パンだった。

 

 

 

P7190077

ピークまで上り詰めてしばし稜線歩きになった^^

 

 

P7190078

稜線にも花がたくさん。

 

 

P7190079

稜線はいい。天気が良ければ最高なんだけどな。

 

 

P7190080

今日は写真係長のため、かなり先行して歩き、写真を撮ってはまた急いで歩く。

 

 

P7190081

P7190082

P7190083

P7190084

歩くと暑くてね。

 

 

P7190085

相変わらずこんな格好です。標高は2700から2800m付近。下界との温度差は16から17度差。

天気が悪く、気温は10度前後だった。

 

 

P7190086

雄大。

 

 

P7190087

見えそうで見えない。

 

 

P7190088

 

P7190090

少しガスが晴れて、稜線歩きが続くのがわかる。

 

 

P7190091

P7190092

船越の頭という場所だそうです。

 

P7190093

ピークを登り終えて・・・

 

P7190094

またひたすら稜線を歩く。

 

 

P7190095

P7190096

晴れて欲しい。

 

 

P7190097

P7190098

P7190099

可憐な小さく白い花。

 

P7190100

P7190101

と、その時・・・

 

 

P7190102

何かいる!

 

 

P7190103

P7190104

雷鳥発見!

 

 

P7190105

ここからしばらく写真のみです。

 

 

P7190106

P7190107

P7190108

P7190109

P7190110

P7190111

P7190112

P7190113

P7190114

P7190115

あっちからの登山客と私たちの挟み撃ちに合い、行き場を失う雷鳥くん^^

 

P7190116

 

かなり困ってうろうろしてから右の斜面へ下った。ごめんよ。採って食おうという気はないんだ。

 

 

P7190117

P7190118

P7190119

P7190120

歓声をあげて喜ぶ皆さん。

 

 

P7190121

P7190122

良かったね。みんな雷鳥が見たいって言ってたからなー。立山の雷鳥沢でも見れなかったのに。ラッキーでしたね。

 

 

P7190123

P7190124

P7190125

さて、また先を急ぎます。

 

P7190126

P7190127

P7190128

P7190129

P7190130

 

高度を稼ぐと雨が強くなってきた。

 

P7190131

P7190132

P7190133

P7190134

P7190135

少し見通しが良くなってきたと思うと・・・

 

P7190136

雪はまだまだたっぷりあります。もう7月の後半。

 

 

P7190137

またすぐにガスっちゃう。

 

P7190138

P7190139

かわいい花。

 

 

P7190140

P7190141

P7190142

P7190143

P7190144

P7190145

P7190146

P7190147

P7190148

コバイケイソウの群生。

 

 

 

P7190149

P7190150

小蓮華山山頂^^

なんとなく到着^^

 

 

P7190151

P7190152

ピークはいくつも越えてきたけれど、目標の山頂の一つに到達できた。

 

P7190154

お疲れ様です。この辺りから、結構気温が下がってきた。

 

 

P7190155

白馬岳頂上へ向けてまた歩き出す。

 

 

P7190156

P7190157

歩けば暑いし、止まればとても寒い。

 

 

P7190158

P7190159

P7190160

P7190161

この山は、少し歩くとまるで全く違う山を登っているように、山相が変わる。

 

 

P7190162

P7190163

P7190164

P7190165

三国境に到着!雨が激しくなってきた。ポンチョはまだリュックの中です。

 

P7190166

P7190167

あと1時間で頂上へ。長いなー。

 

P7190168

P7190169

 

時間を気にせずに歩いているところに「あと1時間だよ」とか言われるとガクッとくるね。

常に、もう頂上だと思い込みながら歩いているんだから。

 

 

P7190170

P7190171

P7190172

P7190173

ピンク、黄色、赤と色とりどりです。

 

 

P7190174

P7190175

 

この辺りから、歩くのが辛くなってきて、スピードが出ない。

少し歩くと息が切れ、足が重くて上がらなくなった。

なんだろう??

体力の限界なのか!?

 

P7190176

P7190177

P7190178

P7190179

P7190180

P7190181

歩くのが辛いので、「花が咲いているから写真を撮っていこう。休んでいる訳じゃないよ。」と、自分で自分に言い訳をする心の弱い男です。

 

 

P7190182

佐々木さんに追いつけない。

背負ってきたワイン8リッターのうち、昨夜は3リッターくらいは飲んでるはずだから、軽くなってはいるんだけど、体は言うことをきかない。

 

P7190183

P7190184

あんな崖っ淵の岩の上に・・・

 

 

P7190185

白い花が咲き誇る。あなた方は強いです。俺は弱いよ。

 

 

P7190186

頑張れば追いついたりもするけれど、追いつけばまた休むので遅れる。

少しずつみんなから遅れて最後尾に居た。

 

 

P7190187

P7190188

 

P7190189

P7190190

浩哉さんが遅い私に付き合ってくれた。もう、手もかじかんで動かない。雨は本降り。

 

 

P7190191

あんなところに灯台がある。

 

 

P7190192

 

灯台じゃあなくて、頂上だった^^

 

 

 

P7190193

やったー!着いたよ!2932m!

ゆっくりでもコツコツやれば必ず達成できるものです。

 

 

P7190195

寒いので、小屋へ向かって下る。景色の悪い頂上に用は無く、他にも人は居なかった。

 

 

P7190196

小屋が見えてきた。

 

P7190197

P7190198

P7190199

P7190200

なかなかでかい小屋です。

 

 

P7190201

今頃頂上が晴れた。

 

小屋に入ると、堰を切ったように体がガタガタ震えだした。おかしい。

「あれ!?スドウさん、唇が紫色だよ!!」「えーっ!!本当だー!!」と、みんなが少し大げさに騒ぎ出した。短パンをめくってみると、太ももまで紫色になっっていた。低体温症だ!!

かじかんで動かなくて、震える手をなんとか使い、リュックを降ろし、着替え(これも短パンとタンクトップ^^;)を取り出し、更衣室で着替えた。

脱ぎはじめてわかったんだけれど、雨に当たりながら乾いていると思っていた服はびしょ濡れ。体は氷のようにとは言わないけれど、梓川の水くらい冷たくなっていた。

体が動かなかったのは低体温症のせいだったんだ。すっかり、体力が無くなってこれから山を登る事が出来ない体になってしまったんだとばかり思っていた。良かった良かった(^^)

 

 

 

P7190202

着替えて外に出る。

 

P7190203

あれ?少し晴れて下界が見えてるよ。

 

 

P7190204

明るくなってきて・・・

 

 

P7190205

また暗くなる。激しい。雲の中だろうから、雲の動きが早いんだ。

 

P7190206

天気に一喜一憂してばかりもいられないので、小屋で作ってくれた弁当を食べることにした。もちろん、冷たーいの。

 

 

P7190207

手が今でも悴んでいて箸を持つのが大変だった。箸より重いものを持ったことがない人の気持ちが初めてわかった。

 

 

 

P7190208

出発の時。またガスっていた。

 

 

 

P7190209

 

と、思うとすぐ晴れる。

 

 

P7190210

P7190211

P7190212

P7190213

ここでも小さな花が咲く。強いよね。

 

 

P7190214

P7190215

時折少ーしだけ晴れてくるとものすごい景色が目に飛び込んでくる。

 

 

P7190216

P7190217

P7190218

P7190219

左の矢印大雪渓を目指す。

 

 

P7190220

頂上直下の小屋から20分ばかり下るともう一つの小屋にたどり着いた。本当はここにもう1泊する余裕の行程だったんだけど、天気が悪いので一気に下山して麓の温泉に入りたいという全員の総意(自分も)があり、全員一致で下山を決めたのだ。行程はほぼ倍になるので、もちろんその分、心と体とへの負担が増す。でも、麓の温泉と美味しい夕飯、冷たいビールを思うと喉が鳴り、足は大雪渓へと向いてしまう。

 

 

 

P7190221

P7190222

何も下調べしないで来たんだけど、ここから唐松に行けるんだね。

 

 

P7190223

P7190224

P7190225

悪天候でキャンセルが相次いでいるようで、あっさりキャンセルできた。山小屋は突然の宿泊を断れないし、突然のキャンセルにもキャンセル料は取られない。ごめんなさい。

 

 

 

P7190226

下山を決めると天気が良くなったりもするんだよな。

 

 

P7190227

P7190228

P7190229

P7190230

P7190231

P7190232

P7190233

P7190234

大雪渓から登ってくる人が増えてきて、狭い登山道では行き交いが大変になる。勿論登り優先。最近はこんな基本的なルールさえ守れない人が増えてしまい、山も歩きにくくなり、そんな人にはしょっちゅう会うけれど、そのたびストレスがたまる。たまに見るに見かねて文句言うけどね。

 

 

 

P7190235

大きな石のルートが続く。

 

 

P7190236

P7190237

P7190238

P7190239

振り返るとすごい人の数だった。さすが人気の山です。

 

 

 

P7190240

P7190241

途中に避難小屋がある。休むことも無くスルーする。

麓にタクシーを予約していた。のんびりしてはいられない。ビールだって待っているんだ。

 

 

P7190242

 

どこでアイゼンを履くか意見が分かれる。自分は歩きずらい事はなるべく避けたいので、ギリギリまで履かなかった。慎重な毛利隊長らは早々と履いていたので、この辺りもアイゼンで歩いていた。

 

 

 

P7190243

P7190244

P7190245

なんだか、歩いていると「カーンカーンガラガラ」と、落石の音が聞こえた。

「ヘイテンガラガラ」とも聞こえる。

 

 

P7190246

なんだか白いのが見えてきた。

 

 

 

P7190247

P7190248

すげー!大雪渓の始まり!

いったいどこまで続いているんだろう?

本気でスキーを持ってこようと思っていたんだけれど、無理だということがすぐにわかった。

スキーなら5分で行ける。

 

 

P7190249

P7190250

 

石が凄いんですよ。これじゃスキーが止まっちゃう。

 

 

P7190251

たけちゃんは、去年行方不明ののち、亡くなった友達を弔う旅でもあった。蓮華岳の下で雪崩に巻き込まれた友達が、春の雪解けとともに発見されたという。雪で冷やされ、綺麗な姿だったそうです。山のエキスパートで、その友達が遭難するなんて想像もしていなかったと言っていた。

自分達より一足先に白馬大池の小屋で待っていたのは現場で線香をあげてきたからで、優しいんだよな。

 

 

P7190252

落石の音は本当だった。歩いている最中、5分に1回くらい落石が起こる。

 

 

P7190253

P7190254

P7190255

この辺りに散らばっている石は落石によるものなんだな。いつ打たれてもおかしくない。

こんなでっけえ石もある。

 

 

 

P7190256

下界は天気がいいようで、高度を下げてくると雲と空の境目がよく見えた。

 

 

P7190257

それにしても遠い。果たしてゴールはあるのだろうか・・・

 

 

P7190258

つま先がすごく痛くなってきた。アイゼンは滑らないから安全けれど、足を踏み込む度にアイゼンの爪が雪や氷に規則正しく刺さるので急ブレーキが掛かる。幼い頃にひょうそうを煩い、昭和47年の4歳の時に大泣きをしながら爪を剥がされ手当を受けた。その後、左足親指の爪が肉にめり込むようになってしまったため痛むようになり、小学5年生の時にまた爪を剥がされ、指の骨を削る手術をしたので、つま先にあまり肉がついたいないんだな。登山靴につま先が当たり激痛に変わってきた。それを右足でかばうものだから、右足まで傷んできた。

正直早く終わってほしかった。

 

 

P7190259

振り返ればどこから雪渓に入ったのかわからないくらい下ってきたのに、どこまで続くというのだろう・・・

 

 

P7190260

前を行く及川さんは足を痛め引きずっていた。

 

 

P7190261

大声の佐々木さんは、キノコ博士みっちゃんにアイゼンの相談をしたら「大雪渓なんかは4本爪の軽アイゼンに決まっているでしょ!!」と、自信満々に答えられ、挙げ句の果てに持ってきた軽アイゼンを片方どこかで無くしてしまい、片足だけ軽アイゼンでの歩行だったのでしょっちゅう転んでいたけれど「ほおほお、いよいよ慣れてきたな」と言いながらずっと転んでいた。勝気なのはこういう時に役立つ。

大雪渓はしっかりとした8本爪以上のものが必要です。キノコ博士はいろいろなところで博士振るけれど、だいたい外れる。それが人命に関わることが多々あるのであぶねーんだ。

 

 

P7190262

こんなでっけえのが直撃したら体がバラバラになる。雪の上に石があるという事は、転がってきた証拠。

以前、槍ヶ岳へ向かう南岳の急登で、上から「ラク!ラク!落石ー!!」と聞こえてきて、少し避けた左足からこぶし1つ分の所に直径が7センチくらいの石が落ちてきたけれど「シューッ」ってすごい音を立てて落ちてくるんだ。

こんなでかい石は「ゴーッ」とか、「グワーッ」とか、すんげえ音すんのかな??

 

漫画だったらグワーッ!!

って書かれそう^^;

 

 

P7190263

辛いので、みんなに声を掛けて写真を撮るくらいしか気休めがなかった。言い訳をする花もない。浩哉さんは膝を痛めて数年が経つので、勿論辛そうだった。

 

 

P7190264

片足の佐々木さんは元気で大丈夫そうだった。ホント、元気だと安心する。こーゆー時、心の弱い人は絶対に挫ける。

なんだか、みんなどこかしらに問題を抱えた下り。斜度が激しすぎるのか、距離が長すぎるのか、歳のせいなのか・・・

 

 

P7190265

P7190266

青いザックカバーの女性にはあっさり抜かされた。

 

 

P7190267

及川さんの足は痛みがひどくなり「先に行って!」と、早い及川さんが遅れてきた。大丈夫?と聞くと、「大丈夫大丈夫!ゆっくり行くから!」と。

もう少しで温泉だ!頑張れよ!

 

 

P7190268

 

やっと終わりが見えてきた。正面の島が上陸地点らしい。早くアイゼン脱ぎたいです。

 

 

P7190269

何か落ちていて・・・

 

 

P7190270

及川さんが随分遅れてきて。

 

 

P7190271

落ちているのはこんな看板??だった。勿論注意はしていますけど、後ろから来るんだから避けきれないでしょ??まあ、前から来ても落石は避けるの難しいけどね。

 

 

P7190272

 

もう、始点がどこだったのかわからないくらい下ってきた。人間の足も大したものです。

 

 

 

P7190273

 

音もなく近づくか。

飯豊山の石転び沢でも、人の背丈ほどもある石が音もなく落ちてくると言われていて。音もなくそんなのにぶつかったら、音出す間もなく死んでしまうんだろうな。

これらの看板は登りの方々への物でしょう。

 

P7190274

 

どうやら、下山には危険なコースらしいです。

 

 

P7190275

 

陸に到着ー。とにかく、アイゼンを脱げるのが嬉しい。足がフラフラして、踏ん張るとつま先に激痛が走り、なかなか脱げなかった。

あのずーっと上から歩いてきたんだ。

 

 

 

 

P7190276

 

全員揃って歩き出す。もう少し。

 

 

 

P7190277

 

花久しぶりです。

 

 

P7190278

 

ゴウゴウと凄い音が聞こえてきて

 

 

P7190279

 

雪解け水が大量に流れていた。大体、夏なのにこんな大量の雪が存在するんだからすごいよなー。

 

 

 

P7190280

 

大雪渓に向かって右側の山々が見えてくる。

 

 

 

P7190281

 

白馬尻小屋には見向きもせずに通過。温泉!ビール!温泉!ビール!

 

 

P7190282

 

もう、雪渓のスタート地点は雲の中で見えなくなっていた。

 

 

 

P7190283

 

雪渓が終わってから雨が降り出し、結構長い下りが続き心が折れそうになる。それにアイゼン脱いでも歩くと足が痛い。

 

 

P7190284

 

振り返り振り返り山を見ると頂上が見えそうで見えない。

 

 

P7190285

P7190286

 

ここからは晴れたら凄い山々が見えるんだろうな。兎にも角にも、天気に恵まれませんでした。まだ梅雨明け前だからね。仕方がない。

 

 

P7190287

いろいろとアクシデントはあったけれど無事ホテルに到着。ビールも食事も美味しかった!!

相変わらず夜は盛り上がってしまい、遅くまで飲んだ。

先に寝てしまった人も居たんだけど、その部屋に戻った浩哉さんはあまりのイビキの音量に眠ることができず、向かい側に空き部屋を見つけてそこに一人で寝たらしい。

日本を代表する山であり、5本の指に入るくらい人気のある山を制覇できた。けれど、景色が見えないと、本当に歩いたのか実感がない。少し残念だなー。

もう一度行くか?と言われると、心のリハビリに3年くらい欲しいかな。確実に晴れているなら、今すぐにでも向かうかな・・・

 

 

関連記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 3月も北海道。除雪機回収。そして神奈川県伊勢原市へ行ってからのレコーディング。

  2. 地元よもやま

  3. 甲府 雪 さだちゃんねる ほうとうウマウマ🐴

TOP